ほのぼのシリーズ編
質問等ありましたら、メールにてお知らせ下さい。


 -ほのぼのシリーズとは-
一人でも多くの方に簡単で品位の高く可愛らしい仏像を作っていただきたいという願いで、 
私が考案した、み仏のシリーズです。
 
特徴は2つあります。@作りやすさと、材料の無駄を極力省いているということ。
 
Aお顔を彫り出さずに、描きこんであるということ。
 
この2つの特徴によって、全くの素人でも簡単に可愛らしいみ仏が作れること請け合いです。
 



 ほのぼの地蔵1《菱形》を作る  
◆注意点 
@極力指導のとおりに作ってください。ちょっと自分なりの個性を入れ込んで「複雑な形にしよう」と思うと、 
とたんに失敗します。複雑にするのはとっても簡単なこと、逆に徹底的に単純化することでえもいわれぬ 
品位が出てくるのですから実に不思議ですね。 
あっさりとした一刀彫風の味を出しながら、うんと可愛らしく仕上げてみましょう。 
A写真の順番通りに勧めてください。どうしてもお顔や目鼻を早く作りたくなってしまいがち。 
はやる気持ちをぐっと抑えることも彫刻の大切なコツの一つです。 
◆木取りのポイント 
仏像を彫るときは、四角の材料からスタートする場合が非常に多いです。 
@立体のイメージを掴み安いことと、 
A材料に無駄が出にくいと言うのが大きな理由です。 
しかし今回はAの材料に無駄を出さないという点を究極まで押し進め、材料の角を正面に持ってきました。 
このことによって材料の無駄は極限まで無くしてあります。言い換えれば彫りやすいということになるわけです。 

材料
 1寸×1寸×4寸2分(高)  松や桧などの木目の綺麗なものを選んで、正確な寸法に切りそろえて下さい。
工具
    
 ○小刀(4分程度) ○鋸(目の細かい横挽き用) ○鉛筆 その他適宜


図面

   
   上面図  
 ※矢印は鋸を入  れる位地
   正面図            側面図       斜め前     
 作図
まず、上の図面の要所を下の像も参考にしながら、材料に写し取ります。
注意点としては、正面図も側面図も角の方向から見たらこのように見えるようになるということです。
次に上面図のabcdのラインと、頭の輪郭、耳を左右対称になるように描き込みます。

   像       像 
 粗取り

上の図面の、頭の前後左右の(アイウエ)の斜線部分を取って下さい。
図面の矢印の箇所を鋸(のこぎり)で切り込むと作業が楽になります。
但しけっして深く切り込みすぎぬように十分注意してください。 (写真2)

正面のの部分も3角形になるように削ります。やはり鋸を入れておくと随分楽に削れます。  

※背中のの部分も美しいカーブになるように削り取ります。

  上面図    上面図 
 頭部 (耳を出す)
頬の両脇の斜線部分を強く削り取ります。

上面図の黒く見える部分を上から下にかけてまっすぐ削り取ります。この作業で前から見たときに、
耳が完全に張り出して見えるようになります。

  (上面図) 像と像の頭部も参照のこと。

   像        像 

   像       像 

 肩、体側、台座の部分などを、なるべく直線的な爽やかな面になるように角を削ります。
はその状態を3方向から撮したものです。
曲線で表現しないことが爽やかに仕上げるためのコツです。
お顔のデッサンも描き込んでイメージ確認をしておきましょう。

 更に直線的な面を用いて角を落としたものが、像です。
を見ると、肩の部分が丸く仕上がっておらず、角ばっているのがよく判りますが、その状態が良いのです。

 線描き  像6のように、衣の袖や胸の部分に襞(ひだ)の線を描き込みます。
自然に流れるような柔らかく美しいラインになるようにします。
余り細かな線を入れず、なるべく大胆に省略した線にするのがコツです。

 頭部と胸の彫り分け 
のように、あごの下から胸に向かって直線的に強く斜めに削り込み、頭部と胸を分離します。 
同様に胸の方からもあごに向かって斜めに削り上げます。 
耳を肩と切り離してください。            
※頭部はまだこの段階では正面や横(像7)から見た場合に
丸い卵状態にはなっていません。直線的なアウトラインのままです。 
 
                  
                      像     像 
 像  頭部 を丸める

頭部 額から上、耳の上の側頭部、後頭部などを全体的に卵形に丸めます。
    像7で削り取ったあごの下の部分と対応するように、頭部全体が少し上下に細長い球体になるように。
  大づかみに全体の形を作ります 





   像     像10
 細部を彫り進める

頭部  お顔の中央部分を少ししゃくって、繭のような形にすると可愛らしさがまします。

   人間の耳とは異なり、耳たぶを長く表現します。

衣の襞  胸から脇の下に向かう襞や腕から下に向かう襞に、
      緩やかな薬研彫りを施し、衣の襞を表現します。
            
    大まかに左右の足を分けます。

台座  台座の四隅の角と下の角の部分を削り、蓮華台の雰囲気を出します。



  像11
10 お顔を描く (完成

 。 にじみ止めのドーサ液を塗って、よく乾かします。

 「 絵の具を用い、細い筆で注意深く目や眉を描きます。

 」 今回は額にガラス製の白毫をはめ込んでありますが、
    白い絵の具で描き込んでも結構です。




  


 

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